目的語を指定する表現の指定
助詞の振り分け
では、以下の例を見てみましょう。
動詞 告白する と 振る の二つに絞って見ていきます。
シナリオを見てみましょう。
オレンジ部分は 主語の動詞が 肯定形のもの
グリーン部分は 主語の動詞が 受動形のもの です。
主語につく助詞 が/は は記述しなくても拾ってくれますが、ここではあえてシナリオに記述しています。
ここで使っている必須指定について説明します。
まず<<〇〇を>> <<〇〇に/から>>という、「目的語を指定する表現」に「必須指定」を使っています。
これがなければ、主語と目的語の判別ができず、発話を振り分けられません。
例えば<<主語+助詞>>を「必須指定」したとしても、その動詞が
肯定形 告白する なのか
受動形 告白される なのか
だれ(〇〇)を なのか
だれ(〇〇)から なのか
によっても変わってきます。
よって、主語+助詞ではなく、<<目的語+助詞>>を「必須指定」することが有効です。
「必須指定」の大きな活用例の一つは、このように「目的語を峻別し、発話を振り分けること」です。