「必須指定」と「重み」の使い分け

以上のように、ある表現を発話した場合、その語尾に着目し、その峻別をより精密に行うことを可能にするのが「必須指定」でした。

一方、単語(名詞)自体に着目し、その単語が使われた発話のスコアを高くするのが「重み」(重要度)です。
スコアが高くなれば、その分デバッガの解析画面における候補の順位が上がるため、既に発話の振り分けはできていても、同じ構造などによって順位が落ちている部分をインスタントに上位に持ってきたい場合に、一定の効果が見込めます。

ただし、シナリオ作成が進み、似たような構文がたくさん併存する場合には、「重み」だけではすべての発話を意図どおりにヒットさせることは難しくなります。

よって「必須指定」と「重み」の以下の特徴を踏まえた上で、効果的にこれら二つの機能を使い分ける必要があります。

要約

「必須指定」…<<名詞+語尾>>の指定により発話を峻別、より精密にシナリオを振り分ける

「重み」…指定した名詞(ワード)が使われたシナリオのスコア付けにおける計算結果「重複/全体の割合」を上下させる

通常、シナリオのユーザ発話を充実させる際は「必須指定」などを活用し発話の振り分けをコントロールし、 季節や時期などによって、特定のキーワードのスコアを上下する必要がある場合(アパレルにおける夏のTシャツや短パン、水着など)に「重み」を活用して簡易的にスコア順位を調整する、といった活用が考えられます。

results matching ""

    No results matching ""